傾聴が何かは知ってるけど、具体的にどうやって身に着けたらいいか分からない。
などの悩みについて、具体的な傾聴の技法と練習方法について解説していきます。
本記事での紹介する技法
- オウム返しとは
- 事実のオウム返し
- 感情のオウム返し
- 言い換えのオウム返し
- 会話の練習方法と会話例
⇓また、傾聴が何か知りたい方は下の記事で紹介しています！
傾聴の練習は人の話を実際に聞いて実践すると身に着けやすいですが、なかなか難しいと思います。
そこで、今回紹介している技法は一人でロープレを繰り返せば自然と身に着けられるものとなっています。
練習の回数やどれくらいで身に着けられるかの期間も書いているため是非参考にしてみてください。
オウム返しとは？
オウム返しとは、相手が言った言葉をまねて返したり、言い換えて返す傾聴の技法の一つです。
相手の言葉を聞いて真似るだけなので、比較的簡単に身に着けることが出来ます。
オウム返しの種類は三つあります。
- 事実のオウム返し
- 感情のオウム返し
- 言い換えのオウム返し
事実のオウム返し
昨日東京に行ってきました。はじめてスカイツリーに登りました。
東京に行ってきたんだね。スカイツリーかぁ。
事実のオウム返しは、相手が言った事実だけをそのまま返す傾聴の技法です。会話の内容の一部を切り取って返すだけなので、簡単に使うことが出来ます。
- メリット：簡単。意図がずれない。いつでも使える。
- デメリット：使いすぎると不自然。わざとらしさが出る。
- 練習期間：一日に5回のロープレ×3日間 ほとんど練習はいりません。意識すればOK！
事実のオウム返しはほとんど練習しなくても意識すれば使うことが出来ます。
傾聴が苦手な方は相手の話を聴くとき、どう返そうか悩んでしまいます。ただ「事実を返すだけでいい」と思えば話を聴いていて余裕ができますので、ぜひ使ってみてください！
感情のオウム返し
昨日高校の友達と会いました。久しぶりの会えてうれしかったです。
それはすごい嬉しいね。良かったね！
感情のオウム返しは、相手の言葉を感情を中心に返す傾聴の技法です。感情の言葉を返すため、事実のオウム返しより相手に寄り添った返しをすることが出来ます。
- メリット：気持ちがずれない。相手が嬉しい。そのまま使える。
- デメリット：使いすぎると不自然。相手に不信感を与えてしまう。
- 練習期間：一日に5回のロープレ×一週間
感情をつけて返答するのに最初は使いづらく感じるかもしれません。
一日に5回のロープレを一週間くらい続けると感情をつけることに慣れてきます。また、一カ月も練習すれば返答に感情を載せることが自然とできるようになってきます。
言い換えのオウム返し
昨日昔お世話になった先生にたまたま会ったんだ。嬉しかったよ。
偶然会えたんだー。それは嬉しいね！
言い換えのオウム返しは、相手の発言を同じ意味になるように言葉を変えて返す傾聴の技法です。上で紹介した二つのオウム返しより難しくなっています。
- メリット：わざとらしくない。会話が続きやすい。気持ちが自然と入る。
- デメリット：難しい。言い換え方が悪いと相手の気持ちとずれてしまう。
- 練習期間：一日に5回のロープレ×10日間
相手の言葉を言い換えるさい、うまく言い換えないと話がずれてしまったり気持ちが合わなかったりしてしまいます。
練習する際は、相手が話していた内容のなかで何を大事にしていたか意識しましょう！
ロープレ用会話例15選
オウム返しの会話例を紹介しています。話し手の内容に対して、自分ならどう返すか考えてみましょう。
効率的にロープレを行う方法は次の通りです。
- 話し手の会話の内容に対して、返答を考える
- 返答の考える時間は1秒未満
- 声に出して言う
- 感情を加える
- 人が聞こえていないところで行う
ここでは、「感情」＋「言い換え」のオウム返しの会話例を載せています。二つの技法を一気に練習することで「感情の乗せ方」と「言い換え」に効率的に慣れていきましょう！
会話例1～5）
話し手：夏休みには毎年ビーチで泳いで、海の中の美しい魚を観察するのが楽しみだよ！
聴き手：海の中の生き物を見るのは楽しいね。楽しみだ！
話し手：このカフェのコーヒーは、一度飲んだら忘れられない美味しさなんだ。今度一緒に行ってみない？
聴き手：それは試してみたい！お誘いありがとう笑
話し手：最近読書にはまっているんだ。本を読むと、新しい世界が広がって、知識も増えるからすごくやる気になるよ。
聴き手：本を読むと読書の魅力がわかるね。やる気が出るよね～
話し手：クリスマスは家族と一緒にキャンプに行くのが毎年の楽しみだよ！
聴き手：キャンプに行くのは楽しそうだね。ワクワクするね～
話し手：最近プライベートジムに通っているんだ。頑張っただけ結果が出るから、モチベーションが上がるよ。
聴き手：ジムに行ってるんですね。成果が出るとモチベーションが上がりますよね～。
会話例6～10）
話し手：春になると毎年桜の花を見に公園に行くのが楽しみだよ！
聴き手：桜の花を見るのは美しいね。楽しみだよね。
話し手：このカフェのチーズケーキは、一度食べたら忘れられない美味しさなんだ。今度一緒に行ってみない？
聴き手：そんなに美味しいんだね。それは試してみたい！
話し手：最近旅行にはまっているんだ。新しい場所に行くと、新しい文化に触れて、やる気が出るよ。
聴き手：旅行によく言ってるんだね。新しいことが経験できるとやる気が出るよね～。
話し手：毎年の秋には山に登って紅葉を楽しむのが楽しみだよ！
聴き手：毎年言ってるんだね。紅葉が楽しみだね。
話し手：このパティスリーのケーキは、一度食べたら忘れられない美味しさなんだ。今度一緒に行ってみない？
聴き手：そんなに美味しいんだ。ぜひ行ってみたい。
会話例11～15）
話し手：最近絵を描くことにはまっているんだ。新しいアート作品を制作すると、やる気が湧いてくるよ。
聴き手：絵を描くのは楽しいんだろうね。自分のアート作品を見るのが楽しみだよね～
話し手：春休みには毎年公園でピクニックをして、桜の花を楽しむのが楽しみだよ！
聴き手：桜の花を見に行くのは素晴らしいね。楽しみだね！
話し手：このレストランのステーキは、一度食べたら忘れられない美味しさなんだ。次回一緒に行こう！
聴き手：それは試してみたい！お誘いしてくれてありがとう笑
話し手：最近料理を作るのにはまっているんだ。新しいレシピを試すと、料理の楽しさがわかるから、やる気が出るよ。
聴き手：料理を作るのは楽しいね。新しいレシピを試すのが楽しみだね～。
話し手：お正月は富士山に登って、初日の出を見るのが毎年の楽しみ！
聴き手：初日の出か～、それはワクワクするね
ChatGPTを使うと便利！
会話例が足りなくなってしまった人はChatGPTを活用すると会話を簡単に出してくれます。
上に載せていた話し手の文章をChatGPTに学習させれば似た文章を作成してもらいます。ChatGPTに作成してもらった文章に対して、聴き手としてリアクションを取る練習をしていくと一回一回会話の内容を考えなくていいためおすすめです。
まとめ
以上、オウム返しの技法について紹介していきました。本記事で紹介した内容は次の通りです。
- オウム返しとは
- 事実のオウム返し
- 感情のオウム返し
- 言い換えのオウム返し
- 会話の練習方法と会話例
話を聴いていて返答に困ったときは紹介した三種類のオウム返しを使えば会話をスムーズに続けていけます。
感情のオウム返しや言い換えのオウム返しは慣れるまで時間がかかりますが、慣れてしまえば会話を聴くことに困らなくなってきます。返す言葉に余裕が出てくると相手の話も深く聞いていけるため是非練習してみてください。
本日は読んでいただきありがとうございました！