休息法

良い運気を引き寄せられない理由と三つの解決法

こんにちは!休職者向け心理カウンセラーのいとまです。
「運気」に関して、古今東西多くの本が出版されていますが、そうした本には「運気」を向上させたり引き寄せる方法が多く載っています。
ただ、実際その方法を試してみて思うように効果が出なかった人も多いのではないでしょうか。
実はそこには明確な理由があったりします。

本日は、「良い運気を引き寄せられない理由とその解決法」をご紹介します。

良い運気を引き寄せられない理由

従来の考え方として、心を「ポジティブな想念」で満たせば「ポジティブな現象」を引き寄せられるという説明があります。(=「良い運気になる」)この考えはあっていると思うのですが、実際に心を「ポジティブな想念」で満たそうとしたとき、心の奥深くにはたくさんの「ネガティブな想念」が溢れています。

そのため、「ネガティブな想念」を消すことが出来ていない状態で「ポジティブな想念」を思い起こしても実際には、「ネガティブな想念」が上回ってしまっています。
また、心の性質として、「ポジティブな想念」を思ったつもりでも実際には「ネガティブな想念」が生まれてしまっています。

実際「ありがとう」と言葉で発していても「ありがとう」とは逆の出来事が頭に浮かんでいることは多いのではないでしょうか。
私も「ありがとう」と口にしつつ、本心では「今日はこんな嫌なことがあったなぁ」とか思い浮かんでしまったりします。

良い運気を引き寄せられない理由

  • 心が「ネガティブな想念」で溢れている(心の状態)
  • 「ポジティブな想念」を思ったつもりでも実際には「ネガティブな想念」を生んでしまっている(心の性質)

つまり、「良い運気を引き寄せる」には最初に心を「ポジティブな想念」で満たすことをする前に、心の中に多くある「ネガティブな想念」を打ち消していかなければなりません。

良い運気を引き寄せる方法を実践する順番は、最初の始めに「ネガティブな想念を打ち消す」ことをすると効果が表れやすいです。

  • ネガティブな想念を打ち消す(ここを忘れがちになってしまいます)
  • ポジティブな想念で満たす(「ありがとう」という言葉を何度も使ったり)
  • ポジティブな現象を引き寄せられる

ネガティブな想念があるのは「無意識の世界」

18世紀~19世紀にかけて多くの心理学者によって、「無意識の世界」について研究され、仮説が述べられています。

代表的な心理学者内容
ジークムント・フロイト無意識の発見やリビドー論、心理性的発達理論などを唱えたことで知られ、現在の精神分析学や心理学の基礎を築いた。
カール・グスタフ・ユングフロイトの影響を受けるが,のちに分析的心理学を創始した。 人間の心を意識と無意識に分け,無意識部分をさらに個人的無意識と普遍的無意識に分けた。
アルフレッド・アドラーオーストリアの心理学者であり、心理療法家。人間の行動や心の動機について説明するアドラー心理学(個別心理学)を提唱。

これまで多くの研究や仮説が述べられていますが、共通する内容は以下の三つになります。

①「無意識」の世界の状態は、我々の「意識(表層意識)」の世界からは明確に自覚できない
②「無意識」の世界の力は強く、それが「意識(表層意識)」の世界に大きな影響を与えてしまう
③「無意識」の世界に働きかけて意識的に変えることは容易ではない

無意識で思っていることは自覚しづらいですが、実際に無意識であるからこそ、現実の人生の選択など誤らせてしまうことがあります。
また、ネガティブな想念はこの「無意識の世界」にあるため、意識的に変えていくことが難しいです。
表面の意識でいくらポジティブな想念を思っていても、運気が悪くなる原因のネガティブな想念があるのが「無意識の世界」ですから、そこに影響を与えること自体難しいです。

「無意識のネガティブな想念」を消す方法

では、無意識の世界を変えるには、まず自分の無意識の中にあるネガティブな想念を消す必要があります。
そうすることで、ポジティブな想念を浸透させやすくなり、良い運気を引き寄せられるようになっていきます。

「無意識のネガティブな想念」を消すには三つの方法があります。

  • 自然の中に浸る
  • 言葉の浄化力を活かす
  • 心の中で人と和解する

①自然の中に浸る

最初の方法として、「自然の中に浸る」についてご紹介します。

空や雲、海や山、森、朝日や夕日など自然の雄大さや美しさに接する瞬間、私たちの心は無条件に癒され浄化されていきます。
よく映画や小説などで主人公が辛い場面に遭い、そのあと空や海などを眺め自然の雄大さに感動し今の自分の置かれている問題がちっぽけに感じる。そんな描写は良くあります。

自然の持つ心の浄化力は表面の意識の感動だけでなく、無意識の世界のネガティブな想念を洗い流し、浄化してくれる力を持っています。

ただ、自然を眺めるだけではあまり意味がありません。
浸る=正対する、ことをして初めて効果が出てきます。

【浸る=正対する方法】

  • 独り、静かに自然を眺める
  • その自然に正対し、身を委ねる
  • 自然が自分の中に浸み込んでくるイメージを心に描く
  • 息を深く吸い込み、呼吸法を併用することでさらに深く浸み込んでいく

自然について、有名な観光地であったり絶景の自然であればそれは感動しやすいですが、近くの公園の緑であったり、朝日や夕焼け空でも十分浸ることが出来ます。
大切なことは自然に虚心に向き合うことなので、近くのちょっといい雰囲気だな、思える場所で大丈夫です。
また、この方法を習慣として身に着け、一日に一回自然に感動する瞬間があればなお効果が出てきます。

②言葉の浄化力を活かす

第二の方法は「言葉の浄化力を活かす」です。

方法としては単純で

  • ネガティブな日常言葉を使わない
  • ポジティブな日常言葉を使う

です。
すごい当たり前のことを言っているようですが、”日常言葉”という部分が重要です。
日常言葉とは、普段何気なく自然に口にしている言葉のことで、意識的に使っている言葉ではなく、無意識のうちに発している言葉のことを指します。

心にはポジティブな言葉を意識的に発しても、無意識の中にネガティブな想念が生まれてしまう「双極的な性質」があります。
また、無意識の中には表面の意識が気が付かない形で見せられたイメージやメッセージが浸透していきます。
(これは「サブリミナル効果」のようなものです。)

※サブリミナル効果:非常に短い時間に刺激したり、刺激を非常に小さくしたりして、人間の潜在意識に影響を与える効果のこと。

無意識の世界にはサブリミナル効果のような、意図的に伝えられたイメージよりも小さい刺激で見せられたイメージや何気なく口にした日常言葉の方が浸透していきます。

浸透しやすい言葉

無意識的に使う日常言葉 > 意図的なポジティブな言葉

③心の中で人と和解する

第三の方法は「心の中で人と和解する」です。
ネガティブな想念の多くは「人間関係」の摩擦や葛藤などで生じていることが多いです。
仕事や生活の人間関係において、反目がある人、衝突してしまった人などわだかまりを感じている人と心の中で和解する。

わだかまりがある人に対して、現実でトラブルを起こすことは無くても心の中に怒りだったり不安や不満の感情は誰でもあると思います。
ただ、その不安や不満は自分の中にネガティブな想念をつくる原因となってしまっています。

わだかまりがある人と心の中で一人一人と和解していく。
そうすることにより、ネガティブな想念が生まれる原因がなくなっていきます。

※直接会う必要はありません。心の中で心の中でいいので相手を許したり謝ったり、するだけで大丈夫です。

まとめ

「良い運気を引き寄せられない理由と三つの解決法」について解説させていただきました。

要点だけまとめ

  • 良い運気を引き寄せられないのは、「ネガティブな想念」が無意識の世界に溜まっているから。
  • 無意識の世界に影響を与えることは意識すると難しい。
  • 「無意識のネガティブな想念」を消す方法
    ①自然の中に浸る
    ②言葉の浄化力を活かす
    ③心の中で人と和解する

無意識の世界を変えるには、日々のちょっとした癖を変えることが重要になってきます。
「今日は空が綺麗だな」と思ったらちょっと立ち止まって、空をゆっくり眺めてみる。
日々の口癖を「ありがとう」に変えてみる。
それだけでだいぶ無意識に持っていたわだかまりが解消されていきます。

ネガティブな想念には、自分の良い癖が効果的です。生活している中でちょっとした良い癖を作ってみることをお勧めします。本日は読んでいただきありがとうございました。

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