傷病手当金を受給している間「将来のことを考え副業したい」「生活費が足りないからバイトをしたい」という方もいると思います。今回、休職中に内職やバイト、副業をすると傷病手当金は貰えるのかについて解説します。
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①傷病手当金をもらいながらバイトはできない
傷病手当金:健康保険加入者が病気や怪我により働けなくなった際受給できるお金。給与の3分の2を1年6か月間受け取ることが可能です。
⇓傷病手当金のもらい方や申請方法について下記の記事で紹介しています。
傷病手当金を受給している間は、アルバイトやパート業務等肉体労働の場合支給されなくなってしまいます。アルバイトやパート業務がこなせるのであれば、十分働けるとみなされてしまいます。
アルバイトをする=「休んでいる間に給与をもらっている」=「働ける状態」とみなされる
また、手渡しの給料だとしても渡した側に記録が残っている場合、ばれてしまうこともあります。傷病手当金の受給中に無理にバイトをすることはリスクが高いと考えられます。
一方、内職であれば傷病手当金を受給しながらでも行ってもいいと判断されること場合があります。
②傷病手当金をもらいながら内職はできる可能性がある
内職であれば、黙認してもらえるケースが多いです。病気や怪我をもっていても自宅でゆっくり行えますし、作業時間も自分で決められるので、リハビリがてらはじめるのもいいかと思います。
また、内職が黙認してもらえる理由として「単価が非常に安い」ことが挙げられます。
時給に換算すると100円~500円程度が多いため所得と言い切れないことが理由の一つとして挙げられます。
③事前に健康保険組合へ問い合わせしてトラブル防止
内職を行う前は、事前に健康保険組合へ連絡しておき、確認を取っておくことをおすすめします。
傷病手当金を受給している間でも、問い合わせ先の担当者によっては「してはいけない!」といわれることもあります。
相談せず内職を行った場合、最悪傷病手当金の受給を止められてしまう場合もあります。まずは健康保険組合に、傷病手当金を受給できる可能な範囲での内職を行いたいと相談しておきましょう。
また、気を付けてもらいたいのが会社の規則です。
会社の規則により、「副業NG」となっている場合は傷病手当金を受給している間も内職はしてはいけません。健康保険組合に相談する前に一度会社の規則を確認しておくとスムーズに物事が進むでしょう。
- 健康保険組合へ連絡
- 会社の規則を確認(できれば連絡して、内職してもいいと確認をとる)
④傷病手当金をもらいながらできるかもしれない内職を紹介!(事前に健康保険組合へ確認が必須)
病気や怪我で療養中の場合でも、簡単な作業であれば行えるという方は多いと思います。
ここではどんな内職があるのか、また傷病手当金を受給しながら無理なくできそうな内職を紹介します。
1.軽作業系の在宅ワーク
軽作業系の内職には、主にシール貼りやカプセル詰めなどが当てはまります。
- スキルは必要ない
- 簡単・単純な作業
- 手間がかからない
軽作業系の仕事については、とにかく簡単で単純な作業となります。単価自体は低く、最初のうちは時給100~500円程度になってしまうことが予想されます。
ただ他の内職(ブログやWebライターなど)と違い、確実にお金になるので、とりあえず少しでもお金が欲しいという方や、もくもくと作業を行うことが好きな方におすすめです。
2.ブログ(広告収入、アフィリエイト)
自分自身でブログを運営し、そこに広告を張り付けて誰かが訪問し、購入してくれれば利益を得ることができます。
何か自分の得意な分野や趣味がある方にとって、苦にならない作業だと思います。
- 好きな時に作業できる
- 自分の趣味を仕事に役立てられる
- 書いた記事は自分の資産になる
- 長く続けたら収入が見込める(続けるのは根気がいります)
ただ、収益を得るまでとても長く時間がかかります。一年ブログを続けても月1万円稼いでいないブログは多いです。おそらくブログで稼げるようになる前に休職期間が終わってしまうと思います。
しかし、ブログで書いた記事は資産としてもっておくことができ、かつ傷病手当金を受給し終わっても社会復帰したくないと感じている方は、傷病手当金を受給している間にブログを育てておくといいかもしれません。
3.Webライター(クラウドソーシング)
文章を書いたり読んだりすることが好きな方におすすめの内職です。
また、上で紹介したブログと合わせてはじめることで、自分のブログを育てつつ、Webライターのお仕事をもらうことができます。
クラウドソーシング(クラウドワークスやココナラ)などを利用して仕事を発注してもらいながら収入を得る方法です。
- PCとネット環境があれば始められる
- 収入を自分でコントロールできる
- ある程度文章が書けるまで慣れが必要
最初のうちは業務をとってくることが難しく、単価が非常に低いです。しかし、慣れるとある程度まとまった収入を得ることもできるので、おすすめの内職です。
4.Webデザイナー(クラウドソーシング)
Webデザイナーの仕事は、現在需要が高まってきている職種の一つです。Webライターと同様、副業としてやられている方が多くいます。
もちろん、専門的な知識やスキルが必要となる職種なのですが、手に職を付けられるおすすめの内職です。
- 復職せずお金を稼いでいく手段になる
- 長期的な仕事依頼が来ることもある
- 他の内職より安定して給与を得られる
- 勉強が必須
既に知識やスキルを持っているのであれば問題ないですが、もし何も持っていないのであれば傷病手当金を受給している間に勉強してみてはいかがでしょうか。傷病手当金の需給が終わっても社会復帰できない・したくないと考えている方におすすめの内職です。
5.アンケートモニターやポイントサイト
内職というより、小遣い稼ぎと考えたほうがしっくりくるかもしれません。
隙間時間に操作してアンケートに答えていくだけでポイントがたまり、換金できます。
- スマホさえあればできる
- 隙間時間に行える
アンケートモニターやポイントサイトへは、複数登録してコツコツ行うことで毎月1,000円程度もらうことができます。他の内職と比べると、かなり単価も低いです。
しかし、スマホで行えるためハードルも低く、いつでも行えるのは魅力的です。
⑤株や投資で収入を得るとどうなる?
給与をもらっている場合は傷病手当金を受給できないと解説しましたが、株や投資の場合は問題ありません。
傷病手当金の受給が止められてしまう収入というのは、会社からの給与が関係しています。株や投資の場合は、傷病手当金の受給とは全く関係のないものになるので安心してください。その他にも、マンションを持っていて家賃収入があるという方も傷病手当金を受給できます。
まとめ
以下に本記事のポイントを載せています。
傷病手当金をもらっていても将来の収入に不安を感じている方は多くいます。内職程度なら無理せずできるという方はおすすめです。ですが、傷病手当金受給中に内職を行うことはどうしてもグレーです。トラブル防止のため事前に健康保険組合、また会社に確認しておきましょう。
また、休職中は休むことが第一です。お金の不安があってもまずは、自分の身体を第一に考えて生活しましょう