休職中

【休職中】どうやって過ごす?自分を休ませるための6つの方法!

こんにちは!休職者向け心理カウンセラーのいとまです。

ようやく休職が取れた。でも、休職中の過ごし方で不安に感じてはいないでしょうか?

次のような不安を抱えている方は多くいます。

  • 会社の仕事が気になって気が休まらない
  • 同僚や上司にどう思われているか気になる
  • 急に一人で過ごす時間が増えて不安になる

そこで、実際に5カ月間休職を経験した私の視点から、休職中に自分を休ませるための6つの方法について解説していきます。

①休むことが最優先

休職を始めたうちは、いろいろ仕事や症状だと気になってしまいます。また、時間を持て余して何かを始めてみようと考える人も少なくありません。しかし、ようやく休めるようになったのであれば、まず最初にやることは休むことです。
会社や今後について考えることはあるかもしれませんが、それはひとまず置いておいて。自分の心と体をまずは休ませましょう。

体と心が休まるなら何でもいい

  • 一日中ベッドにいてもいい
  • 一日中ゲームをしてもいい
  • 気が向いたら近所をふらついてみる
  • 体と心に無理をさせず、気の向くまま行動してみる

【休むことに罪悪感を覚えてしまったら】

「自分だけ日中何もしないでいいのだろうか」と罪悪感を覚えてしまうかもしれません。
周りにどう思われているのか、気になってしまうこともあります。
ただ、そう思うということはあなたが「良い人」であり、「頑張る人」だという証拠です。
真摯に仕事をしてきた結果、どうしても罪悪感を覚えてしまっています。

【ちょっとだけ、「いいかげん」になる】

職場や家庭で「頑張る人」というのは大抵尊敬されますが、中でも「頑張りすぎる人」は結構います。
「頑張りすぎる人」はやわらかい考え方がしづらくなり、頑なな態度をしてしまう場合もあります。
また、頑張りすぎた結果、こころや身体に負担を強いてしまい症状が出てしまったのかもしれません。
身体を壊してまでやるべきことなどこの世にありません。
ある程度「いいかげん」に仕事や家事をして、気を抜いてみてください。
少し「いいかげん」になったところであなたの誠実さは変わらないと思います。

身体と心が休まるなら基本何でもいい!

②生活リズムはからだ任せ

今日はいつもより疲れたと感じたら、身体の命じるままに寝床に入りましょう.
なんだか眠れないと感じたら、逆に読めていなかった本を読んでみるのもおすすめです。

同じ時間に起きるのは生活をきちんと行う上で重要かも知れません.
ただ、付き合いがあって、外で食事をしたり遊びに出かけるといつもの時間に寝られないことがあります.こういう場合睡眠不足が気になりますが、極端な話、毎日違う生活リズムでもしない限り、すっきり目覚められれば大丈夫です.

入眠効果のある行動

  • 読書をする
  • お風呂に入る (できれば入浴.全身の循環をよくする)
  • ほどほどに疲れる運動をする

入浴時、温水と冷水を浴びる「温冷浴」がおすすめです.
温冷浴は血行を良くすると同時に,自律神経を整えます.
自律神経の乱れは病気の大きな原因の一つです.

逆に覚醒効果がある行動

  • スマホ、パソコンをみる ブルーライトに覚醒効果があります
  • 全く疲れていない
  • すごく疲れている

(神経や身体がすごくつかれていると逆に眠れない場合があります.一旦神経を落ち着かせ,リラックスしてからだと眠りやすくなります)

規則正しい生活に縛られるよりも、あなたのからだが喜ぶ生活をする

③長くゆっくり呼吸する

健やかに生きるための手法の一つに「長く、ゆっくり呼吸する」というものがあります。朝起きた時に呼吸に集中し、ゆっくり吐いて、ゆっくり吸う。
これを10回ほど繰り返す。坐禅や気功などで呼吸の大切さは語られていますが、呼吸とは荒い状態からだんだん練れてゆっくり静かにあるかないかわからないぐらいになったものが本当の「息」だと言われています。呼吸を整えることで身体やこころを落ち着かせることができます。

ひと呼吸でも長く吐いて、ゆっくり吸う

【マインドフルネス呼吸法を実践してみる】

職場などで緊張している場合、無意識に呼吸が浅くなっている場合があります。また、精神的な疲労は脳みそ自体が疲弊してしまっている証拠です。注意力が低下したり,無気力やイライラを感じたり。自分の意識が過去の出来事や体験を思い出したり,将来に対して不安を感じており,今ここ現在に意識が向いていない状態です.現在に意識を向ける呼吸法ををすることで心身を落ち着け、脳を休ませることができます。

①リラックスできる姿勢をとる
・椅子に座ったり,正座をしましょう(背筋が軽く伸びていれば大丈夫です)
・お腹の力は抜く(軽く揉んでほぐしておきましょう)
・手は太ももの上か坐禅をしているようなお椀型に組む
・目はできれば閉じる(開いていても遠くを見る)

②体の感覚に意識を集中する
・手先,足の裏と床,お尻と床や椅子など接触の感覚
・重力を感じる(体が地球に引っ張られる感覚)

③呼吸に意識を向ける
・鼻から喉,胸,お腹と呼吸が通っていく感覚を意識する
・呼吸は自然なリズムで(無理に長くしない)
・呼吸の数を数える

④意識が逸れてきたら
・雑念が浮かんできたら,呼吸だけに意識を集中する
・雑念は浮かんで来るのが自然なので,再度呼吸と体に意識を戻せばいい

ポイント

  • 一日五分程度行う
  • 毎日行うことが大切
  • 同じ時間と同じ場所だと効果が上がる

実際私も休職中どうにも心が休まらずいつも会社や自分の症状、お金の不安に追われていました。
考えても仕方がないことに対して、頭でずっと考えてしまっている状態です。
私は瞑想と聞くと正直敬遠しがちでしたが、実際にやってみるとだいぶ心が楽になりました。
ぜひ、試してみて心が楽なれば続けてみてください。

④パソコンやスマホの断食をする

パソコンやスマホに依存すると「自分で考えなくなる」という状況になります.
もちろんパソコンやスマホは便利で何か調べものをするときはつい見てしまいます.
すでに生活の一部になっているため,全く使わないことは難しいです.

週末は見ない,寝る1時間前は手の届かない範囲におくなどスマホの断食をお勧めします.

依存した状態とは脳みそを全く動かさず,見ている情報の真偽や正確性について考えなくなります.
ひたすら垂れ流される膨大な量の情報に呑まれ流されてしまいます.また,自然や感情を感じづらくなってしまいます.
スマホの画面に現れる情報や映像だけでなく,時には自分の頭で考え,中にある情報を本などで確かめること.また,実際に本物を見に出かけることが大切です.

機械の中で考えず自分の頭で考える.感情を書き出してみることもおすすめ。

⑤朝と夜に自分を整える

心と体の赴くままに過ごした後、ちょっと楽になったと感じたら、朝と夜を意識することがおすすめです。

  • 朝起きると初めにやる行動を決める
  • 夜寝る前にやる行動を決める

いわゆる「自分ルール」にはある種の暗示(アファメーション)効果や自律神経を整える効果があります.また生活リズルを落ち着かせることで,朝にはスッキリとした目覚めを,夜にはぐっすり眠りやすくなります.

室内で簡単にできる行動

  • 体操(ストレッチ,ヨガ)
  • 瞑想
  • 呼吸法、お唱え
  • 読書、日記

室外で簡単にできる行動

  • 体操(ラジオ体操,筋トレ)
  • 散歩,ウォーキング
  • ジョギング
  • 清掃など各種の奉仕活動

私は夜寝る前に必ずストレッチを30分ほどしています.
お風呂に浸かった後は身体が伸びやすく,身体の柔軟性の向上につながります.
また,眠っていると基本同じ姿勢のため身体が硬くなってしまいます.
朝起きると肩こりがひどかったり,腰が痛い人は夜眠る前に身体をほぐしておくと気持ちよく目覚めることができます.

ただ,特別なことでなくていいので,自分が実践することでリラックスできること.
続けることで落ち着く,力が湧いてくることを習慣にしてみてください.
自分を整える.ちょっとした行動をつくることが重要です.

目を覚ました後,眠る前の一瞬を自分のためだけに使う

⑥決断は今でなくていい

日々生活する中で個人的な悩みが出てきますが、その結論は急いで出す必要はありません。
今の時点でそれほど結論が出ないのなら、先送りにした方がいいことはたくさんあります。
その理由として「体調」と「忘却」です。

・体調
体調毎日一定ではありません。良い時も悪い時もあります。
良い時に出した結論ならまだしも、体調が悪い時に出した結論は後ほど後悔するかもしれません。

・忘却
人は時間が経てば気持ちが変わります。
嫌なことは大抵時間が経って忘れることで解決できます。
複雑な問題を考える時時間をおくことで思考がまとまる状況もあります。

「早い」ことがいいとは限りません。「先送り」にした方がいいこともたくさんあります。

まとめ

休職中に自分を休ませるための6つの方法について紹介しました。

ポイント

①休むことが最優先 ちょっとだけ、「いいかげん」になる
②生活リズムはからだ任せ 規則正しい生活に縛られるよりも、あなたのからだが喜ぶ生活をする
③長くゆっくり呼吸する マインドフルネス呼吸法がおすすめ
④パソコンやスマホの断食をする 機械の中で考えず自分の頭で考える.感情を書き出してみることもおすすめ。
⑤朝と夜に自分を整える 目を覚ました後,眠る前の一瞬を自分のためだけに使う
⑥決断は今でなくていい 症状が続いているうちは先送りしてみる

休職中は自分の心と体を最優先に考え、無理をしないことが大切です。
症状が回復してくればまた違った考え方や、余裕を持つこともできます。
無理をせず、楽に過ごす。これを意識しつつ、これまでなかった休息を楽しみましょう。

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