こんにちは!休職者向け心理カウンセラーのいとまです。
近年、うつ病、精神病と診断され会社を休職する方が増えています。
会社での長時間の労働や人との接し方など、どうしても精神的に溜め込んでしまうような場面は多くあります。
今回は、心が壊れる前に現れる症状や、周りの人が見た時に気づいてほしいサインについて解説します。
目次
心が壊れる前兆(本人で判断)
現在はあまり言われなくなってきましたが、昔はうつ病の認知度が低く「気合で何とかなる」という風に考えられていたこともあります。
心の病気は誰しもなる可能性があります。また、身体の病気と同じように前兆が見られます。
心が壊れる前兆として以下のようなことが挙げられます。
うつ病の症状は心が落ち込むだけでなく、身体にも表れてきます。
上の項目で4つ以上該当する方は注意が必要です。
心が壊れる前兆(周りの人が判断)
心が壊れる前兆は身なりなど外見にも表れてきます。
もし以下のような前兆が周囲の人に現れていないかチェックしてみましょう。
普段の習慣と外れた行動をしている人がいたら注意してみてあげましょう。
心が壊れる原因
心が壊れる原因は、いくつもの精神的ストレスが積み重なって引き起こされると考えられています。
- 長時間の労働
- 仕事の責任
- 労働に伴う疲労、睡眠不足
- 人間関係 などなど
ストレスの感じ方は人それぞれであり、自分がどの種類のストレスに強く、また弱いのかわかりづらいです。
自分が平気なことが人によってはつらく、その逆も考えられます。
とりあえず病院に行ってみる
心が壊れる前兆を感じ取ったら一旦病院に行って診てもらいましょう。
心の症状は周りの人が感じ取ることは難しいですが、本人が気づいていない場合もあります。
自分が「もしかしたら限界かもしれない」と思ったら専門の医師に診断してもらいましょう。
【本人が気づきにくい理由】
「自分はうつ病になんてならないだろう」と考えている人は結構多くいます。
自分がうつ病になっていると認めることはしづらかったりしますが、症状が進んでしまうと治すことに時間がかかってしまう場合があります。
うつ病は病気の一つです。身体の病気と同じように早く医師に診てもらいましょう。
【ほかにも相談できる場所は多い】
会社に相談できる部署があったりします。
また、心の病気について病院だけでなく公的機関でも相談できます。
- 精神保健福祉センター
- 健康センター
- 地域の保健所
どうしてうつ病が多くなっているのか?
日本人は責任感がありすぎる
高度成長期の終わりごろ長時間労働による突然死の問題が現れました。
1978年「過労死」と呼ぶようになり、2000年以降、欧米でもこのような問題が知られるようになってきました。
海外では過労死のことを日本語で「KAROSHI」と呼ぶことがあるそうです。
日本と海外の働き方の特徴
日本人:侍のように会社に人生を捧げる
海外:よほどお金に困っていない限り、健康を損ねても会社のために働くことはしない
日本の教育の仕方
小学校から中学高校、大学や専門学校など、我々は基本的に学校教育で受け身で授業などを受けています。
バイトなどをする人はいると思いますが、どうしても、受け身の姿勢はそうそう抜けるものではありません。
社会人なって働いて、自分から積極的に動かなければいけないけど、それ自体には本当は慣れていないのです。
学校から社会人になった時のギャップが、今のうつ病が増えている原因とも言えます。
目上の方と接する機会、自分から何かをする機会、時には責任を負う機会が学校教育ではほとんどなかったりします。
うつ病になった方は「どうして自分が」と思うかもしれません。
ただ、基本的に仕事など慣れていないことを、慣れていないと気付かず続けてしまったからうつ病になってしまった可能性があります。
まとめ
以上、休職した方がいい心の限界サインについて紹介しました。
【身体の前兆】
□呼吸が浅かったり、息苦しいと感じる
□人の話してる声が自分を責めているように感じる
□誰もいないのに人の声が聞こえる
□食欲が湧かない
□熟睡ができない。夜中に何度も起きてしまう
□理由もなく涙が出る
【心の状態】
□会社から帰っても気分が休まらない
□休日も仕事の心配をしている
□気力が湧いてこない
□何もしてなくても落ち込んでいる
□イライラが止まらない
【外見の前兆】
□急に太ったり痩せたりする
□頬がこけていたり、目の下に隈がある
□身なりに気を使っている人がだんだん乱れた服装になってきた
【仕事の前兆】
□話のテンポがいつもより遅い
□仕事のちょっとしたミスが多くなる
□普段遅刻をしない人が遅刻をする
□しきりに周囲を見回す
上記のサインが多くあてはまる人は注意が必要です。
一旦近くの心療内科や会社が設置している窓口、そのほか公的機関に相談してみましょう。
仕事は体を壊してまで続けなくていいと思います。身体と心は自分の資本です。一番に考えてほしいです。
会社を休むことで、持っている仕事や仕事仲間にどう思われるかなど考えてしまうかもしれませんが、一旦病院を受診してみてそのあとじっくり感がてみましょう。
くれぐれも無理はしないことを心がけてください。