こんにちは!こんにちは!休職者向け心理カウンセラーのいとまです。
人は生きていると必ずどこかで苦難にぶつかることがあると思います。苦難の種類は人間関係であったり、会社のことであったりさまざまだと思いますが、苦難に直面した結果会社を退職したり、何か損を被ったりすることがあると思います。
私も社会人の時、疼痛性障害を患い会社を退職せざるを得ない状況になりました。最初は痛みをどう治すか躍起になったり(病院は内科、整形外科など7院、整体は5院以上通っていました)どうして自分だけこんな思いをしなければいけないのだろうと考えていました。
ただ、途中から(痛みを発症してから二年経過後)治すことや痛みを抑えることを諦めて、苦難と感じていたことをほっぽり出しました。どうせここまで身体が痛いのだから、好きに生きようと一種の諦めを抱きました。
痛みはその後もある程度続きましたが、それでも痛みについて毎日考えるより楽しい日々を送れたと思っています。
(疼痛性障害:原因不明の痛みに日常的に襲われる、同じ姿勢を続けられない、座る姿勢は2時間まででそのあと激痛)
ここでは、人生で打ち当たってしまった苦難について、「どうやって乗り越えたらいいのか」また、「苦難に対してどう考えたらいいのか」ご紹介しています。
幸福のクッションは人を停滞させる?
よく人は大変な目にあったり,追い込まれたりすると,自力で必死になってもがきます。その瞬間の当人はすごい辛くて,大変だと感じていると思いますが,足掻いてもがくことで自分が練磨されて成長していきます。逆に,
「幸福のクッションに横たわっている人」は,だらけて進歩しづらいと言えます。
みんな幸福になりたいと願いますが,逆に幸福のままだと成長するのが遅かったり,その環境を守ることに躍起になって,新しいことに挑戦出来なくなったりします。
揺すぶられ,苦しめられて初めて自分の願いや夢を自覚して,能力が開発されていきます。
苦難は大任が来る前兆
儒教の四書「孟子」より
「天のまさに大任をこの人に降さんとするや,必ずまずその心志を苦しめ,その筋骨を労し,その体膚を飢えしめ,その身を空乏にし,行いにはその為すところを仏乱す」訳:天がその人に重大や役目を任せようとする時には,まずその人の精神を苦しめ,その筋骨(身体)を疲れさせ,その肉体を飢え苦しませ,その行動を失敗ばかりさせて,空回りするような苦境陥らせる。それは,天がその人の心を鍛え,大任を負わせるに足る人物に育てようとしているからである。
※四書は「論語」「中庸」「大学」「孟子」
大抵の人は長い人生の中で,どこかで困難な状況に追い込まれると思います。心と身体がボロボロになるまで,追い込まれどうにもならなくなるかもしれません。ただ,「なぜ自分ばかりこんな大変な目にあうのか」と嘆くより,「この苦難は大任が来る前兆だ」と決意すると自分の困難を受け入れやすくなります。
苦難を乗り越える三つの方法
ここでは苦難を乗り越える方法を三つ紹介しています。
精神的な方法ですが、実際に考え方を変えたり捨てたりすると気持ちが楽になります。
①心を落ち着かせる
実際に苦難にあった時,いくら頭で意義を理解できても,この苦難をどうにかしたいと考えると思います。例えば重い病気に罹ったり,失業した場合,「病気のことが気になって不安」「生活がどうなるか心配でたまらない」と思うのは普通だと思います。
しかし,「自分は病気だ。早く治さなければ」と思ったり「食っていける不安だ」と考えてしまうとかえって実際の生活も良くなりません。
「ここに病気がある」「ここに不況がある」と思っている限り,病気や不況が実在をもってしまい,ガンとして前に立ちはだかってしまいます。もがけばもがくほど苦難の壁が熱くなっているとも言えます。
【不安の感情はさらに不安を呼び込みやすい】
- 病気が気になって不安
- 生活がどうなるか不安
- 病気を早く治さなければ と感じる
「ここに病気がある」「ここに不況がある」と思っているとその状況を呼び込みやすくなってしまう。
ではどうすればいいのかというと,まず最初は「心を落ち着かせる」ことです。
心に不安がある限り,少し先の未来も同じように苦しい状況に追い込まれてしまうのなら,心を落ち着かせることで,少し先の未来を変化させていくことができます。
②「諦める」をする
もちろん,実際に苦難にあっている時に心を落ち着かせることは凄い難しいことです。
なので,心を落ち着かせることが難しければ,「勝手になれ」と突き放すことも有効的です。
これは逆心理療法で,例えば,眠れない時など「一晩くらい眠れなくてもまぁいいか」と諦めてしまうと逆にいつの間にか眠っていることがあります。
ポイント
- 病気を相手にしなくなると,逆に病気は去っていく。
- 経済的な困窮も同じで,相手にしないほど逆にうまくいく。
苦難に対して,「苦しい」と思うのではなく,一旦諦めて「どうにでもなれ」と思えれば苦難はだいぶ早く去っていきます。
③「一切皆苦」と覚悟
三つ目の方法として,仏教の教えにあるような「一切皆苦」という言葉を噛み締めて覚悟を決めるという方法です。「どうせ人生は苦しいからこんなことに参らないで,堂々と戦っていこう」と考えることで,苦しみや悩みが小さくなっていきます。
病気があろうとなかろうと生きると覚悟を決める→次第に気にしなくなってくる
まとめ
苦難の乗り越え方について解説しました。以下にまとめてた内容を書いています。
苦難に対して,どうにかしたいと考えてしまうとやはりうまくいかないのかなと思います。
逆にどうでもいいと思うことで,あまり気にすることなく生活できるのではないでしょうか。
「諦らめる」ことはマイナスの意味に取られがちですが,実際は自分の心を落ち着かせ,そして区切りをつける意味で有効的な方法だと思います。
どうにもならないな時は,さっさと諦めてしまって(難しいかもしれませんが・・)自分が本当にしたいことやなりたい自分について想像すると生きることが楽になるかもしれません。